「立派になりたい」 ~できるだけ素直な気持ちとセミブラフでつづります~
5.人事考課は情け無用
2020-05-29
人事考課の季節です。嫌いです。人事考課。
人事考課の国家試験に合格したわけでもないのに人を評価する。
何様でしょうね。ほんとつらい。
人事考課に携わることに誇り高く感じているならその人は、会議からはずしていいと思います。
悶々と、目が窪んで白髪が増えてしまうくらい悩んでちょうどいいくらいですか。
それでも良い評価であるかどうかわからない。
良かったと思うのならそれは100%中、10000%自己満足です。
厳しいですね。そんな厳しい仕事、誰もしたくないです。
だったらそんなものしなくていいですね。
人事考課なしの実現。
給与も賞与も全員同額。
どうでしょう!平等で良いじゃないですか。
仕事の取り組み姿勢が平等なはずがないので。
したがって、給与や賞与が平等分配なはずがないので。
競争原理のない平等に、会社も個人も成長はないでしょうね。
結局、人事考課は必要です。
みんなのために。頑張る人のために。
公平な評価をしなくてはいけません。
僕も人事考課に携わります。人を評価します。
罰当たりなことをしている感覚になりそうです。
当然、人事評価についてはそれなりに勉強しました。
5段階評価とかABC3段階とか、ふざけるなですよ。
高評価が全体の2割になるように割り振るみたいなのもふざけるなです。
なんで上2割だけなんですか。上10割の可能性もなくはないのに。
昔こんなことあったから、この人はこんな人!という評価、
いつの話してるんですか。
国家資格を持っているから有能!という評価、
その人、職場で資格活かせているんですか。
色眼鏡で評価されたくないですね。
うちの法人は、現状において、なんとか及第点レベルの人事考課制度を作りました。毎回なんらかの課題は出てきますが、おそらくみんなにとっては、ましなものになっているんじゃないかな、と思っています。「ましなもの」でやるな、と言われそうですが、完璧な制度はありえないです。
たくさんの項目すぎて、評価者にものすごい負担が生じていますが。
色眼鏡ゼロ推進。5年前の大ミスを引き合いに出すようなことは絶対ないです。2年前の仕事がしんどくて笑顔がなかったあの頃を引き合いに出すことは絶対ないです。
それでも問題があります。
それは情けです。
上司としての優しさ。
「この方のこの項目、もう少しあげてあげたいです。」
この言葉、もっと責任感じたほうが良いです。
その人にとったらうれしいことでしょうけれど、満点をとっている人からしたら、その満点の価値が薄まります。
下が上がるって、平均点が上がるので、上の偏差値が下がるわけです。
ものすごい努力して満点を獲得した人には失礼なことなのです。
冷たい言い方のようですが、情けは人をひいきに導きます。
その人は、そこで上げなくても、別の項目で評価できる項目があるはずなのです。
とか言ってたら、無難に無難に、みんな平均点近辺、みたいなことにもなりかねず。
ね、上げるとか、下げるとか、ほんと偉そうでしょ。
人を評価するなんて、やはり、恐れ多いことなのです。
毎回人事考課の後、僕は幹部に酷評します。
後味悪くします。
完璧な評価なんてロボットか神様でなければありえない。
一生懸命やっても、なお、完璧はありえないということを再認識して終わります。
職員の皆様、いつもありがとうございます。
幹部の人たちは、皆さんのことよく見てると思います。
そうでないなら、絶対に口に出して言ってくださいね。
