本文へ移動

春名部長の「イチブトゼンブ」

春名部長の「イチブトゼンブ」

RSS(別ウィンドウで開きます) 

18.Easy Come,Easy Go!

2024-08-22
チェック重要


 新年度が始まり、はや半年が過ぎましたね。
この7月にはパリオリンピックが開催…
まさに光陰矢の如し。あっという間に時間は過ぎます。
ご無沙汰しておりました、春名です。

さて、皆さんは「QOL」という言葉はご存知でしょうか?
大学も福祉科を選択した私からすると、学生時代からよく聞く言葉です。

QOL=「Quality of Life」クオリティーオブライフ

一般的には『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、
人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念と言われています。

人間らしい、自分らしいとは?
教科書によく書いてあることを上げると
好きな時に好きな物が見ることができる。食べることができる。
季節にあった、お気に入りの服を着用することができる。
必要な時、好きな時に外出することができる。
等でしょうか。

確かに大切なことであり、パレット会でも実践していることですが、
もう一つ、「QOL」を違う意味として捉えるようにしています。

QOL=「Quality of Life」クオリティーオブライフ 

「生活」の質ではなく、Life=「人生」の質です。

人生の質とはなんでしょう?
ここからは、皆さん自分の立場になって考えてみて下さい。

不慮の事故で足を骨折してしまい、車椅子での生活が始まりました。
リハビリも続けていますが、再度の転倒は骨折の危険があります。
移動の際はできるだけ車椅子を使用してもらいましょう。

正月の餅を喉に詰めて救急搬送されました。以前、肺炎も発症されており、
食事形態の見直しが必要です。喉詰めを防ぐためにも、
細かくミキサーにかけた食事を提供しましょう。

どうですか?危険なので、仕方がないことですか?
年齢にもよりますが、避けては通れないことでしょうか?

でも、このまま車椅子生活が続くのか…いつまでも柔らかいミキサー食か…
と思いませんでしたか?

「また自分の足で歩きたい!!」「大きな唐揚げにかぶりつきたい!!」
まだまだまだ、盛り沢山のLife(人生)を過ごしたい。
こんなこと、あんなこと、幸は制限されない。その中には不幸もあるかもしれません。
でも、人生の質を上げるために人は皆、努力していく。
私達はその質を上げる手助けや、どうしたらいいかを考え、提案、実行していきます。
歩行や食事も、そのままではなく、常に考えを巡らせよりよくなるにはと変更を繰り返していきます。

もちろん、本人だけでは決定できないことでもあります。年齢等も考慮する必要がありますし、保護者の方の考えを聞き、理解を得る必要もありますね。

人生は皆、一度きり。晴天ばかりは続かないし、人それぞれペースは違います。
悔いのないように人生を楽しむ。「時は得難くして失い易し」を忘れずに、それぞれの人生を尊重した支援を続けていきます

17.Brotherhood

2024-01-20
チェック重要

新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年末年始、皆さんはどのように過ごされたでしょうか?

元日から能登半島地震、飛行機接触事故と考えられないような災害、事故が続きました。

地震、事故により、お亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された方、ご家族や関係者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。

また、被災者の救済と被災地の復興支援のために尽力されている方々に、深く敬意を表します。一刻も早い復旧を心からお祈りいたします。

パレット会では年末年始とホームページの更新が続きました。(詳しくはパレットたつのブログをご覧下さい)
コロナ感染症も5類になり、以前のように年越しは御家族と一緒にと、帰省される利用者もいらっしゃいました。

施設で年始を過ごされた利用者は、新年の決意を胸に書き初めをしたり、準備した福笑いで大笑い!職員も一緒に楽しく遊んだりと、のんびりとした時間を過ごし、
3日にはお寿司を準備した新年会、忘れてはいけない初詣なども行い、まさにお正月!!という時間を過ごすことができました。

「以前と変わらない」「毎年恒例の」が当然のように、普通に行える。実はとても幸せなことだと思います。

感染症、自然災害など、人の力ではどうしようもないこと。今までの普通が普通ではなくなります。


人間といえど地球に生きる生物の一つです。生きていること、普段通りに生活ができることの有り難さ、1日1日を平穏無事に過ごせることの幸せを感じずにはいられません。


うまくいかなくて大変とか、毎日、クタクタになっているとか、生きているからこそできる経験です。これらは実は、とてもかけがえのない事なのです。

今日あったことを思い返して、最後に笑い合える。いざという時は手を差し伸べ、そして共に生きていく。

1日1日が奇跡。日々を大切に楽しんで、また尊い1年を過ごしていきましょう。

16.いつかのメリークリスマス

2023-11-25
チェック重要

早いもので令和5年もあと2ヶ月となりました。個人的にプライベートが忙しかったり、急な体調不良に見舞われるなど、バタバタとしてアッという間に月日が経ったように思います。

 

猛威を振るったコロナ感染症も5類に分類されましたね。感染は続いていますが、イベントや観戦など規制緩和され日常が戻ってきました。パレット会も、利用者の外出やイベントなどにも参加し、楽しい日常が戻ってきました。

 

利用者の方の楽しみもそうですが、職員の楽しみ、親睦を深める行事の1つに年末の歓迎会、忘年会があります。皆さんも同じだと思いますが、感染拡大の為に自粛してもう何年も開催することができていません。

 

ですが、パレット会は、職員も幸福に、楽しくなければなりません。コロナ禍の中でも、楽しめることはないか?と職員親睦会は考えました。そこから始まった行事があります。

 

1つは職員有志によるクリスマスプレゼント交換会です。

商品の金額を決めて、それぞれがプレゼントを準備します。

あの子が欲しがっている椅子でも、抱えないといけないような大きな荷物でも、

何でもありです。自分も参加していますが、「こんなものはどうかな?」とか誰かの笑顔、幸せそうな顔を考えながらプレゼントを選ぶのって、楽しいですよね。

 

そしてもう1つ、少人数しか集まることができない状況で、みんなでワイワイと楽しめることはないか、楽しめる方法はないかと考えました。

 

それが「LINEでビンゴ」です。皆さんビンゴは御存じだと思います。

皆で集まって「リーチ!」「ビンゴ!!」とワイワイ楽しく。

「やった、一番!!」の喜びも、

「リーチが来てるのに、最後の番号が呼ばれない…」の悲しみも全部、みんなで分かち合います。

 

集合して行うイベントというイメージですが、考えてみました。

必要なのはビンゴ用紙と番号。動画で番号を共有できたら?

誰がリーチなのか、ビンゴなのかが分かる必要がある。リーチが来たことを共有できたら?

自分の部屋でも、職場の休憩時間でも確認できたら?

 

皆さん、ご存じ、LINEの登場です。

時間を決めて動画を共有、一日に3個番号を発表します。

リーチが来た人は番号と共に返信し、それを共有。ビンゴが出るまで続けます。3つは多いと思いますよね、それがなかなかビンゴがでません。そのドキドキも楽しみの一つです。


動画も年々思考を凝らしています。初年度は、いつ動画を撮ったのか分からないように同じ衣装で撮影しましたが、

2回目からは簡単なコスプレしたり、ゲストが登場したり、撮影者へのドッキリがあったり。

 

動画を楽しみにしてもらえるようになり、職員から「楽しかった、来年もしたいです!」の声が。

 

と、いうことで今年も開催が決定しました。

今から準備を始めます。まずは閉店間際の店に走りましょうか。

 

パレット会は携わる方全員が、心から喜べるようにが目標です。

職員も、利用者も、保護者も全部。楽しみを分かち合えるように本気で楽しんでいきます。

 

15.あいかわらずなボクら

2023-05-08
チェック重要

 令和5年度、新年度が始まりましたね。桜の花も散って、新緑がまぶしく輝く季節になってきました。

新年度が始まる時、これを機に自分磨きというか、新しいことに挑戦したい、勉強したいと思う人も多いのではないでしょうか。余計なお世話ですかね。

 

かく言う私も、昨年度に目標としていた資格を無事取得することができまして。

違う目標を考えないといけないな~と悩んでいるところです。

 

日々の勉強、学び、自分磨きって…皆さんは何を思い浮かべますか。


読書でしょうか。

気になった本を手に取って、内容に感動。こんな考えがあるんだ、こんな世界があるんだと新しい気付き、知識を得る。

面白そうだと思って買ったけど、内容が難しすぎて断念したって記憶もあります。

 

資格取得でしょうか。

学生時代に取得しようとした英語検定、漢字検定。最近は違うものが主流なのでしょうか。

その他、綺麗な文字を書くためのボールペン講座。

仕事に必要な各種免許、国家資格。取得するための努力が必要です。

 

最近はもっと簡単に、自分の好きなこと、興味のあることを見つけたり、調べたりすることができるようになりました。

スマホによる検索、便利ですよね。わからないことがあれば片手一つで調べたら済む時代です。

チャットGPT最近は正直ついていけないようになってきました。

 

そんな便利なものを使わない手はありません。パレット会では毎月、研修を行っています。それも、動画YouTubeを見ながら職員が意見交換を行います。

 

内容は様々、担当職員が毎月、知恵を絞って動画を考え、探します。

 

『幸せになるたった一つの習慣』

『笑顔を増やせば運勢が上がる』

『器が大きい人、小さい人の差はたったこれだけ』

『驚愕の体調管理 疲れにくい身体作り』

『挨拶』なぜ、挨拶をしなければならないのか

『マインドセット やる気を出す方法』

 

例を挙げるだけで多岐に渡っていることがよくわかります。

 

自分はこう思う。そんな考えがあるんだ。

短い動画でも人それぞれ、感じ方、考え方は違います。それを否定しない。お互いの考えを出し合って、一緒に学ぶ。

やりたいこと、考えなんて、道なんて人それぞれ。いくらでもあります。

行こうよ、行こうよ。手を取り合って進んでいく。

相変わらずな僕ら。パレット会はそんな考えも大切にしています。

 

14.The Loose

2023-01-05
注目オススメ
寒波の影響で、急激に寒くなってきましたね。東北の方は停電などもあり、
かなり厳しい年末年始になったのではないでしょうか。
 
新年明けまして、おめでとうございます。2023年の始まりです。
さあ、気合い入れて、頑張っていきましょう!!
 
と言いたいところですが、やっぱり無茶苦茶寒いです。朝なんか特に。
布団から出るのが、この世の終わりと感じられるほど辛い。ずっと寝ていたい。
布団の服があればいいのに。コタツのジャケット、パンツでも可。
年始なんか特に、ゆっくり寝て、美味しい物食べて、また寝てって…
怠惰な生活したいですよね。
 
利用者の方も一緒です。
この時期になると起きるのが遅くなる。ゆっくりしたくなる。それは当然のことではないでしょうか。
 
話は少し変わりますが、皆さんの入所施設のイメージってどういうものでしょうか?
消灯時間と起床時間が決まっていて、規則正しい生活を送っている。
決まった時間に食事が始まって、皆が食堂に集まって食べる。
 
そういう施設が多いし、それが当たり前なのかもしれません。
健康にもいいし、決まった職員配置で業務を遂行するためには仕方がないこと。
 
でも、時々ないですか?年始じゃなくても、ゆっくりしたいなって思うこと。
「いや~何もしたくない。」とか、「まだもうちょっと・・・」とか。
Looseに生活したい時って誰にでもあると思います。
 
それができるようにするにはどうしたらいいか?パレット会は考えました。
利用者の皆さんが、まだちょっとLooseにやらして欲しいなと思った時、どうしたらいいか。
 
導入したのは、各階フロアでの食事です。
食堂での食事は決まった時間に、決まった場所へいく必要がありますよね。
もちろん、食堂なので着替えていきます。すでに準備は万端。Looseな感じは全くありません。
 
ですが、各階でのフロアなら、生活している場所なら、別に着替える必要ないですよね。
なんならパジャマのまま、朝ご飯を食べても問題ありません。
皆さんも家でパジャマのまま、ご飯を食べることありますよね。
 
利用者の希望を叶えるだけではなく、実は職員のことも考えています。
フロア食を導入する前は、皆さんが食堂に集まるので、職員も食堂にいく必要がありました。男性、女性が一同に介して食事。ざっと50名は利用者がいます。
 
パレットの食堂は開放感があり、広いです。その空間で全員の様子を把握できますか?この人を見て、その後はあっちで…
その上、食事を食べるスピードは人それぞれ、早く終わった方は居室に戻っていきます。
食堂に職員がいるため、各階のフォローはできません。職員配置が少ない朝食、夕食の時なんかは特に。
もしも、その時にフロアで発作があったら?転倒していたら?トラブルがあったら?
常に次の事を考えて、食事したり、介助したりしていました。正直、時間に追われて焦っていたのを覚えています。
 
フロアに分かれたことで、男女が分かれ、見る利用者の数が減少し、
こじんまりとしたスペースで食事をすることで、なにが起きているか把握しやすくなりました。そして、食事が終わってもフロアに職員がいるので、何かあってもすぐに対応できるようになりました。
 
利用者がLooseにできる。自分たちのタイムで過ごせる。職員のヤッテランナイベイべと感じていた負担も軽減できる。
両者ともにwin、winです。

当たり前にしていたこと、それに疑問を持って、前例にとらわれず変化していく。
パレット会は令和5年も、常に考えて、変化を恐れずに進んでいきます。
0
7
8
0
3
2
TOPへ戻る